◇ 療養エッセイ ◇
私の家のカニューラチューブ延長の工夫
福岡市  角 幸子 
現在、私はアパートの2階で在宅酸素療法の生活をしております。独り住まいですので、気兼ねなく室内に酸素のカニューラ延長が出来ます。
本誌の68号と69号に、堀薫さんはお父さんといろいろと工夫してある様子が述べてありました。お二人住まいと、私の独りの生活では、基本的に条件が違うと思いますが、次のような方法で不便さを克服しようとしております。
先ず、カニューラ延長コードを活用するため、酸素濃縮器「ハイ酸素」の置き場所ですが、
(1) 移動し易いように行動範囲内の中間地点に設置しました。
(2)夏のことを考慮に入れて、特に風通しの良い所を選びました。
(3)出来るだけ玄関に近い所で、使用の切り替え≠フために行動し易い、そして酸素業者の方に作業してもらい易い場所を、と考えました。
昨年から、液体酸素を使わせて貰っていますが、以前の酸素濃縮機「ハイ酸素」の使用方法と同じです。
次に、チューブ及び延長チューブについてですが、在宅酸素になって、室内で移動する度によくチューブがからんだり、ねじれたり、引っ張られて、1日に2度も3度もそれを解いておりました。そこで何とか、ねじれないように出来ないものかと、色々と考えました。
思いつきましたのは、酸素生活を始める前に見た、大きなお屋敷で犬が広い庭に繋がれながら、繋いだロープがからまないように、ねじれても回転して動けるようになる器具をつけたワイヤーに繋がれ、更にロープがカーテンレールを行き来するように伸びたり縮んだりしていたことです。
これだ!とカニューラ延長コードを付けて走らせるカーテンレール(レールに付いているカーテン用の金具を活用しそれにコードを通す)を、未だ元気でいました主人に天井へ取り付けて貰いました。
私が思った通りには付けて貰えなかったのですが、それまでよりは、絡みは少なくなりました。
これまでチューブは、畳や板張りの上を引きずっていましたため、結構汚れていましたので、1日置きに拭いておりましたが、その回数も減りました。
病気も生活も1人1人違います。すこしでも不便さが解消して、ホットの生活が毎日、快適に過ごされるように、これからも工夫していきたいものです。
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